工程概要
工程概要
①材料選定
ネジの呼び径よりも細いものを使用します。
例)2ミリの小ねじには φ1.66の線径の材料を使用
例)2ミリの小ねじには φ1.66の線径の材料を使用
②圧造(ヘッダー)
材料を切断し、頭に十字やマイナスまで打ち込みます。
まだ、ネジはできていません。ネジになる前段階なのでネジ下とかブランク、リベットなどと呼ばれます。
圧造機内部。型交換したり段取りをする部分です。
このような『パンチ』と呼ばれる型を使ってプラスやマイナスを打ちます(圧造します)。
材料切断後、すぐにこのパンチを使うわけではありません。
頭に使う容積(肉量)は頭の種類・寸法により変わるため、それぞれにあった段取りをしないといけません。
材料切断後、すぐにこのパンチを使うわけではありません。
頭に使う容積(肉量)は頭の種類・寸法により変わるため、それぞれにあった段取りをしないといけません。
圧造で使用する型です。
左 : 材料切断した状態
中 : 1番形状(キノコ形状)頭に使われる部分はこんもりしています。
右 : 2番形状(十字が打たれた状態、ネジ下、ブランク、リベットとよばれる状態)
中 : 1番形状(キノコ形状)頭に使われる部分はこんもりしています。
右 : 2番形状(十字が打たれた状態、ネジ下、ブランク、リベットとよばれる状態)
③脱油
圧造で使用したマシンオイルを除去します。
脱油機
④転造(ローリング)
ネジ下ブランクを転造機を使ってネジにします。
圧造でもそれぞれ型が必要であったように転造の型もサイズ・ネジの種類により適切な型を使用します。
圧造でもそれぞれ型が必要であったように転造の型もサイズ・ネジの種類により適切な型を使用します。
転造で使用する型です。
M1.4ならピッチ0.3、M2ならピッチ0.4の山谷が既に彫られている状態です。
2つの型を両側から圧力をかけて挟み込むことでネジ下ブランクが山は盛り上がり、谷は引っ込みます。
粘土を両手で挟み前後に繰り返し動かして細長くすると、手や指の凹凸で細くなった粘土に凹凸(山・谷)ができませんか、
削っているわけではありませんね。同じような原理です。
ネジ下ブランクが回転しながらネジ山が成形されていくので転造と呼ばれています。
刃で谷を削るわけではないので屑はほとんど出ません。
M1.4ならピッチ0.3、M2ならピッチ0.4の山谷が既に彫られている状態です。
2つの型を両側から圧力をかけて挟み込むことでネジ下ブランクが山は盛り上がり、谷は引っ込みます。
粘土を両手で挟み前後に繰り返し動かして細長くすると、手や指の凹凸で細くなった粘土に凹凸(山・谷)ができませんか、
削っているわけではありませんね。同じような原理です。
ネジ下ブランクが回転しながらネジ山が成形されていくので転造と呼ばれています。
刃で谷を削るわけではないので屑はほとんど出ません。
機械内部ではこのようになっています。
ブランクが型に喰い付くときです。
移動側が半分くらいまでさしかかったところです。
移動側が前に移動し、ブランクが排出されるときです。
このときにはすでにネジは出来上がっています。
このときにはすでにネジは出来上がっています。
⑤脱油
転造で使用したマシンオイルを除去。
精密ネジは網の目の細かいものを使用します。
精密ネジは網の目の細かいものを使用します。
⑥熱処理
必要のあるものは熱処理を行います。主に鉄材の場合です。
⑦表面処理
お客様のご要望に従い、表面処理(メッキ)をします。
鉄材のミニチュアネジの場合では、ニッケルメッキが多いです。
ステンレス材や真鍮材では、脱脂洗浄の場合が多いです。
鉄材のミニチュアネジの場合では、ニッケルメッキが多いです。
ステンレス材や真鍮材では、脱脂洗浄の場合が多いです。
⑧検査・選別
表面処理から上がってきたものの検査です。
⑨梱包・出荷
お客様の梱包仕様に基づき、梱包し出荷します。